BMW R1200GS という選択

R1200GS

2004年8月に、愛車アフリカツインが盗難にあった。
今ごろ、オーナーの私をさしおいて海を渡り、
海外で元気に暮らしているのではないかと思ったりする。

とにかく、それ以来私はバイクなしの生活を送っていた。
ずっとバイクなしの生活に耐え難いものを感じていたのだが、
2005年4月からは新しい生活が始まり、それどころではない状態だった。

で、ゴールデンウィークが始まり、少しのんびりできるとなると、
またフツフツとバイク欲が復活してきた。

次に乗りたいと思っている憧れの車種があった。
BMW R1200GS というバイクだ。

アフリカツインから乗換えるとなると、
なんかが気になっていた。

自分の乗り方を考えると、
1台でなんでもやろうとした場合には、KTM は少々スパルタンかもしれず、
BMW のダカールに興味が湧いていた。

しかし、アフリカツインに乗っていた頃にも、もう1台軽いトレール車が欲しいと感じたことがあった。
そう考えると、125cc 位のトレール車との2台体制とかもいいなぁと。

であれば、ミドルクラスへこだわる必要もなく、フラットツインへの憧れもあったことから、
BMW R1200GS に対する興味が湧く。

色々と考えていたのだが、じっくりと実物を見たいということもあり、
2005年4月30日、車でバイク屋さんへ足を伸ばしてみた。

間近で GS と ダカールを見比べて見たところ、どんどん GS に惹かれていった。
2台体制を考えたら、障壁は値段が高いことと、
デカくて重くて、乗るのがおっくうにならないかという懸念があることだ。

ヘルメットとグローブを持参すれば試乗可能であるので、
車格に関しては、後日確認が必要である。

さあ、どうしたものか。

2005年5月2日。つまり数日しか経っていないのだが、再びバイク屋さんへ。
我慢できず、試乗した。

以前乗っていたアフリカツインと比較して、それほど躊躇しなくて済む車格だった。
舗装路を少し走ったところ、当たり前だがアフリカツインより断然速かった。
ゆっくり走っても、まっすぐ走るバイクだった。
アクセルを開けると、右に振られた。
ウインカーのスイッチに躊躇した。
フラットツインの上品な振動に酔いしれた。

降りて眺めた。
しばし、考えた。

そして、ハンコを押した。
色は、赤にした。

今度は田舎の一軒家の車庫 (実家に存在) に保管する。
そうそう、盗まれることもないだろう。
アフリカツインを購入したときにも思ったことだが、今度こそ、長く乗りたいものだ。


2005年5月29日、BMW R1200GS がついにやってきた。

いつも職場でお世話になっているお方に、トラブルを抱えていた愛車の時計交換の用があったので、
ショップまでタンデムで連れていってもらった。
というか、わざわざついでの用を作って、おつきあい頂いたというのが正しい。
感謝である。

私にとっては、高速タンデムデビューだったりした。しかも、パッセンジャーで。
車格にもよるだろうが、高速道路二人乗りの感想は、「快適」の一言であった。

昼前にはショップに到着した。延々と2時間、納車に際しての説明を受けた。
ちょっと時間かかり過ぎだとも思うが、浮かれて感覚が麻痺しているため、当人は全く気にならなかった。

昼食後、初走行。浮かれ過ぎ。
BMW 2台で連なり、パニアケースを物色しに別のショップへ向かい、電源ソケットのプラグを衝動買いした。
その後、自宅まで100kmほどの慣らし運転。終始浮かれ過ぎの1日だった。
しばらくバイクに乗っていなかったため、少々おぼつかない場面もあった。
またすぐに乗り方を思い出せるだろう。
納車当日の様子はこちらで参照できる。


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