2021年02月03日
_ [misc]武漢肺炎
パンデミックが発生して1年になるが，国別の人口100万人当たりの死者数を見ると興味深い。どのような政策をとったとしても，被害の度合いはほぼ地域差と，人口密度，そして平均寿命で説明できるそうだ。
リベラルの限界…人類は新型コロナに「過剰適応」している (現代ビジネス，2/3)
米国とメキシコとチリとブラジル，アルゼンチンの政策上の違いはあるはずなのに，人口100万人当たりの死者数は似通っている。日本と韓国，香港の政策は違うのに，人口100万人当たり死者数はさほど変わらない。アフリカは高齢者が少ないので死者が少ない。どんな政策をとったとしても，それ以外の条件によって決まる被害を大きく左右できるわけではない。厳格なロックダウンを行ったところで，さして有効ではないのだという。
結局，我々にできる最大の対策は手指を石鹸で洗い消毒し，マスクを適切に使用し，集近平を避けることに尽きる。これ以上我々が日常的にできることはないと言っても過言ではない。過剰に恐れることも全く恐れないこともどちらも賢明ではない。
経済活動を停滞させることで失業率が1パーセンテージポイント上がれば，4000名以上の自殺者が増えるという試算がある。ウイルスによる死者とどちらが結果的に多くなるのか。おそらく2，3年単位で見れば自殺者の方が多くなるであろう。