2017年05月31日
_ [misc]MP3 の特許権が消滅
MP3は本当に「死んだ」のか? 特許権消滅が意味するもの (栗原潔 / ITmedia, 5/29)。
既に広く利用されているものが特許フリーになったのですから、「特にオープンソースソフトウェアの環境では、MP3は今まで以上にその地位を強めていくだろう」。
まぁ,そうでしょう。記事にもあるように,MP3(MPEG-1 Audio Layer-3) をサポートしないプレイヤーって,そもそも少数派だろうし。特許権は原則的に,出願日から20年経過した時点で存続期間が満了して消滅するとのこと。MP3の基本技術は1990年前後に開発されたもので,その主要特許もここ数年間で段階的に期間満了により消滅してきたと。音声信号処理に関する内容で修士論文を書いたもんだから,当時はそれなりに興味を持って仕様の一部を読んだりもした。ちょっと懐かしい。
大学時代って,とっても貧乏だったけど時間はあったから,とにかくやりたいことばっかりやっていた。留年してまでバカなことばっかやってたけど,それでも最後の4年間はちょっとストイックだった。本当に研究室に住み着いてた。就職してからも,技術者として提供できることの付加価値を高めたいと思い,それこそ寝る時間を惜しんで取り組んだ。
就職したのは音響工学や信号処理とは関係の無い,ネットワークセキュリティのコンサルティング会社だったし,今なんかはアカデミックさとは無縁の環境に居る。それでも今の自分には,当時の様なストイックさが足りないんじゃないかって反省するための材料として,また,お守りの様な感じで,写真の3点セットなんかを職場に持ち込んでいる。TCP/IP や,ネットワークセキュリティの分野の書籍なんかも置いてあったりする。