2016年03月30日 [長年日記]
_ [misc]株主総会
会社の決算期が1月末なので,例年通り3月末の定時株主総会と取締役会を取行った。議長として決算報告を行い,全ての議案についてご承認をいただいて可決した。
最近気に入っている考え方がある。会社には大きく分けて4種類のステークホルダが存在し,敢えて順序をつけると大切な順に以下の通りとなる。
- お客様
- 従業員
- お客様以外の全てのお取引先
- 株主
これらの4種類の全てのステークホルダとの間にお互いにメリットがある関係を維持できて,初めて会社は継続して存続することが可能となる。そんな考え方だ。
製造業を本業とする,資本金 5,000万円,従業員90人程度の小さな会社にだって,それは当てはまるはずだ。我々が納める製品の QDC がお客様の要求水準に満たなかったら,次の受注はいただけない。達することができれば,取引する価値がある外注先としてお使いいただける。お客様からオーダーをいただいても,従業員が居なければ製品は形にならない。従業員は労働力を提供する対価として,給与所得を得ていただく。当社には運転資金の需要がある。お互いに納得できる条件であれば,金融機関との間で融資取引が成立する。高い金利収益が得られたところで,返済の当てがない先に融資なんて出来っこない筈だ。自分も含めて株主は配当収入や売却益が得られてこそ,出資に対するリターンとなる。リスクを取りながらも出資をいただけたからこそ,そもそも会社は事業を始めることができた。どれが欠けたって事業の継続は不可能であり,会社の存続も不可能だ。
先期も,些少ではありながらも最終益を計上できた。だからこそ,法人税の納税という形で社会貢献を果たし,利益処分の一環として株主配当を実施することができた。この先もそのループを継続していくために,我々は一体何を成すべきなのか。改めて身が引き締まる思いで居る。