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【DQN どんぶり】


2018年07月09日 [長年日記]

_ [misc]大雨特別警報

7日の土曜日,所用で岐阜市内に行った。午前中,多治見から R248 で美濃加茂,関を通過し,長良川の堤防沿いに南下して岐阜市内へ向かった。これで3週連続で長良川の様子を伺ったのだが,今回の水量の増加っぷりと濁流の勢いには恐怖を感じた。夕方,帰路は違うルートを選び,堤防沿いを走るのを辞めた。怖いもの見たさってのも理解はできるんだけど,毎年何人もが,それによって命を落としている。危険な場所には近付かない。アウトドアの基本の基本だ。そういうのには,忠実で居たいと思う。

5月上旬から新潟・五頭連山で親子が遭難していた事故で,5月31日に山で見つかった2人の遺体がその親子であると確認された。痛ましい限りだがこの親子の行動は,低山登山やハイキングでの遭難によく見られる典型的なパターンだと言われている。道迷い遭難の多くは,下山時に発生する。その時に守るべきは,以下の2点だそうだ。

  • 迷ったら引き返す
  • 迷った時に沢に降りてはいけない

この2点が守れず,というかその通りに残念な事故になっている。低山登山の場合,ビバークできるだけの装備を持っていないことも多い。明るいうちに自力で下山したいという焦りから,10分登り返して登山道に復帰すべきという選択が出来なくなる。もうこの時点で,パニック状態だ。早く山から離れたいという気持ちから,何とかショートカットできないかと,やみくもに下り沢にたどり着く。沢の真上には樹木が少なく,空が見えて安心する。沢を発見すると,人はそこを降りようとするらしい。そして沢を下り,滝壺に誘導される。十分な経験と装備が無いと,滝は降りられるものではない。簡単に滑落事故となる。

登山に限らず,普段の生活だってそういう選択の積み上げだ。自己責任という言葉の意味を理解するべきだ。だからこそ,知識は力なり,なのだと思う。